尾瀬に行った(後編)
久々に清々しい朝が来た。
布団が暖かくて本当によく眠れた。
朝食を終え外に出てみると、雲が至仏山を覆っていました。
たなびく朝靄は大地を清らかにする……。(感傷的)
もののけ姫みたいと言われているだけあるなと思いました。
良くみたら両方の山も日差し当たってた。奥の雲がかかっているほうが景鶴山です。水後っぽいのが綺麗に残っているのが押しの理由です。
まあ、もう割かし明るいよね。日当たりが良い。
ともあれ支度を終え、下山することにしました。
バスの集合時間は14:50。余裕をもって戻りたいので寄り道せずに行きます。
出発時刻は7時くらい。これでもチェックアウトは遅い方でした。
さて、このアングルからお察しですが来た方向と逆方向から帰ります。
現在地(見晴)から沼尻を通り、尾瀬沼に沿って三平下へ、そこから一ノ瀬を過ぎて丁度見切れている大清水というところまで行きます。遠いように見えますが、大体6時間くらいです。意外と早い。(本当か?)
進む道はやや上り坂。木道があるからあまりつらくはなかった。まだ歩いて数分のことである。
三十分くらいすると分岐看板が見えてくる。
当然尾瀬沼の方向へ。
太陽が出てきて眩しくなってきたが、完全なる山道なので意外と何とかなっている。
今度は燧ケ岳か尾瀬沼か。自分の体感でいうと2.2㎞で一時間なので、燧ケ岳に行くと結構まずい。さらに距離的にはそうでもないが傾斜がきつくなってくることが目に見えていたので今回は避ける。今思うと英断かな。
山に登るとほとんどの確率でアブみたいなのに出くわす。刺されることはないけどなぜか顔と耳元にたかるから怖すぎる。なんかせかされてる感じもする。あんまり好きじゃない。
山はトンボが多くてとても良かった。一緒に着いてきてくれているみたいでほっこりした。
雨が降っていたため滑りやすいので注意が必要。二回ぐらい滑りそうになった。
ここら辺から上り坂が多くなってきた印象。
綺麗な苔と川である。
頭の良い人なら、この写真のハートマークのように見える苔岩を利用して尾瀬とブログのアクセスアップを狙うのだろうが、私はあまりそういうのは好きではないのでこういうことを言ってしまう。というか、自然界にハートマークは意外と多い。(丸と丸を半分くらい重ね合わせると大体それっぽくなる。探すなら五芒星か正方形かなと思っている。)
橋が壊れていた。危ないが、内側に折れているので逆に安心かも。
確かここ辺りで一時間ほど、多分半分くらい。
葉っぱのシンメトリーがポイント高いなって思った。
この写真を撮った辺りはまだ日が当たっておらず、地面が水浸しで歩きづらかった。完全に泥を歩いていた。
水辺が近い。
厳密には原生林ではない(多分)けれど、すごく好きな山の風景。生命の息吹が間近。
まじでこういう道を探していたまであるので、外から見たらすまし顔だが、内心テンションバク上がりしていた。
テクテクテクと歩き続けていると……。
なんか距離感がおかしいが、これは多分上から撮った写真でいいと思う。この水浸しの岩の上を降りていくのは少し勇気がいった。まじで結構危ない道。
まあそうはいっても、淡々と降りていったわけなんですが。
どうやら最高の空間に行き会ついてしまったようだ。
盛夏の草原を思わせるこの開けた場所は沼尻。ぶっちゃけここが尾瀬沼で、日差しのために干上がってしまったのかと思っていた。ホトトギスが良く似合う土地だった。
もうここに住んでも良いかもしれないと感じさせるくらい素敵な場所。
水辺のためトンボがかなり多く、それも素敵ポイント高め。
この後は山に入ったりまた出たりを繰り返して一本道を進んで行く。
水の規模からしてここが正真正銘尾瀬沼だ。沼というより湖だった。
水際まで近づけそうに見えるが実際には結構遠い。
ここでやっと中間くらいかな。
弥四郎小屋で買ったコーラ(330円)を飲む。
言わずもがな旨い!!山で飲むコーラは格別だ。
十分も休憩しないですぐに出発してしまった。何もなさ過ぎても休みづらい。
雲がまばらで水面に浮かぶさまが面白い。
個人的には快晴より雲があったほうが好きなのでこの日の天気は最高だった。
沼の景色が良かったけれど、あんまり写真多くても見づらいのでこの辺で。
沼の周囲を迂回していくのは思った以上に時間がかかった。上がったり下ったりも多かったので足腰に来る。結構しんどいルートだ。
出口にあった看板。多分此処が三平下で一ノ瀬と大清水合わせて7.0㎞ということでしょう。
三平下には山小屋が二軒あった。どちらも9時くらいには開いていて山登り用の飲み物やスナック菓子を売っていた。
道を進むと上り坂が大半で、木道があって歩きやすいとはいえ結構な山登りという感覚だった。
麓から登ったわけではないので多分600mくらいかな。(体感)
ここからずっと下りだったが、笑ってしまうくらい厳しい道のりであった。
歩くのに必死過ぎてあまり写真がないので簡素になってしまうかもしれない。
足元は木の階段だったが間隔が絶妙に広くて歩きづらい。
傾斜は割と急だと思った。
個人的に足に一番ダメージが来たのはこれ。写真だと平らな石しか見えないが、実際には小ぶりな石が多く、また面ではなく先端が突き出ている石の方が多かったため偏平足に来る。
下りから1時間弱、ようやく山を下りてきた。
山から下りてきて思ったのだが、足腰弱い人は大清水口から行くのは難易度高いように感じられた。傾斜は結構きついし、道のりは長い。足場も悪いし、滑りやすい。途中でへばっている人も多かった。
鳩待峠からなら1時間もあれば尾瀬ヶ原につくので、鳩待峠から行って鳩待峠から帰るのが一番楽なルートだと感じた。なので初めて行く方で体力に自信のない方は是非そちらのルートをおススメする。結構大変。
約一日ぶりの砂利道で興奮を隠し切れない。安心して歩ける。
山道も時間がかかったが、ここから(一ノ瀬)から大清水口まで一時間程度かかるので後ちょっとの道のりだった。舗装道路は歩きやすいなと思った。
やっと着いたと時計をみたら1時。
後2時間もある!!
無事降りることが出来たことを山に感謝しつつ、暇つぶしに休憩所に入る。中は食堂兼お土産屋のようになっていた。
ハエが多かったが、山なので致し方ない。このけんちん汁は550円。とてもおいしかった。蒟蒻が白かったのが珍しいなと思った。
そのあとあまりにも暇なのでぶらぶら歩いていると、舗装道横の森でガサガサ音がしたのに気がついた。人かな?でもこんなガードレール下に人なんて。と思って恐る恐る近づいてみたら、ツキノワグマの子どもが飛び出してきた。
「うわ!!!」と驚いたが、それはクマも同様だったようで同じように森へ飛ぶように逃げていった。以前自宅の台所で出くわしたゴキブリと同じ反応をしていて、親近感がわいた。(自分もゴキブリと同じように視認した瞬間隣の部屋に逃げた。)
多分、通路だったのだろう。気を付けなくてはいけないなと思った。
まあ、そんなこんなで無事時間も潰せて、バスにも間に合ってとても良い尾瀬旅行でした。帰ってきた後、東京でドタバタしていてやっぱり山から下りなければよかったと思うほどによかった。もう一回行きたい。
ひとまず、山はいいぞ。
今度はどこに行けるのでしょうか。計画するだけでワクワクが止まりません。それでは閲覧ありがとうござました。
後、虫を撮影したのでそちらも載せようかと思います。虫苦手な人は閲覧注意してください。
あ、後々、文体が統一されてなくてすみません。迷っているので次くらいには決まっているかと思われます。