赤城山にいった

 6月25日。

 前日に鎌倉に行ったんだけど、次の日に友達S君と赤城山に行きました!!

 大学が終わった午後5時、S君がカーシェアで借りてる車を取りにいった。カーシェアって、店舗にいって車借りるのかと思ってたら普通に駐車場に停めてあって、あ、そんな感じなんだ!って思った。

 友達が運転する車の隣に乗るの初めてだなと思ってナビをしていたが、ナビが動くに戸惑ってなかなか慣れないなとちょっと申し訳ない気持ち(一回目)になった。

 動くナビって、当然だけど、曲がる度に画面が動くんだよね。

 自分はいつも俯瞰式でナビ(徒歩)使っているから、地形がぐるぐる動いて今どこにいるのか解んなくなってしまう。慣れたい。

 多分国道を走っていると、S君が「ガソリンが少ない」というので、見るとメーターはEの一つ手前のゲージだった。原付だと、まだまだいけんじゃんと思ってしまうが、車だと結構なペースで減っていくんだなと車の燃費について想いを馳せながら、ナビでガソリンスタンドを探す。

 悲しいことに車道は渋滞していて、近くのガソリンスタンドまで数十分といったところ。車押してく!?とか一人ではしゃいでいると、緩やかに進み始めた。

 東京の道は狭くて怖いなという話で軽く盛り上がっていると、丁度ガソリンスタンドに着いた。僕はその間ぼけーーーっとしていた。{申し訳ない(二回目)}

 

 今書いていて思ったけど、写真が全くないからブログというより感想文だねこれ。

 実はスマホの充電が20%だったのと、心もとないナビをしていたのとで写真を撮る余裕がなかったのです。

 

 そんなこんなで渋滞の道を走っていく。原付が横をすり抜けていくのを見て、S君とあれは危ないだの、ぶつかったら嫌だなだのと他愛ない話をしていく。

 「中型免許取らないの?」

 S君は云った。

 僕は少し悩ましげに唸る。

 「原付で十分だなあ。」

 「なんで?」

 「形状があまり……。(苦しげ)」

 と、いったけど、実際中型免許はあまり取る気はない。取るんだったら大特が良い。

 乗りたくない理由はたくさんある。

 中型も大型も、免許を取って車に買ったら高速に乗れるし、移動範囲も増えるのはわかっている。だけど、基本時速50キロで生身を丸出しながら車道を走るのは怖すぎるのだ。自分は原付に乗っているから、「でも原付も50キロだせるじゃん」という反論が来るかもしれない。そうじゃないのだ。原付は60キロまで“しか”出せないのだ。自分の判断が多少鈍ったとしても、機械側に制限があることで“そこまで”ひどいことにはならないという思いがある。120キロも出せるのは自制的に怖すぎる。しかし、またそれを言うと、「60キロでも120キロでもぶつかったら死ぬじゃん」となるのは想像に難くない。確かに事故った結果は同じになるだろう。しかし、その前はどうか。60キロ出してうわーーーとぶつかる方と、120キロでうわーーーーとぶつかる方。自分は明らかに前者が良い。死ぬのは仕方ないが、恐怖は嫌だ。

 また、他に形状がごつくて興味がそそらないという趣味嗜好の問題や、中型バイクに対する予算の問題などから今のところ(もしかしたら気の変わる時が来るかも)は購入の予定はない。

 

 話がそれてしまった。

 とりあえず、高速道路に乗った。

 速い。皆速い。だが、その分車間は空いていてスムーズであった。

 アニメの曲を歌ったり、S君にジャンクションとインターチェンジの違いを教えてもらったり、前を走る車の挙動を注視したり、あと何キロ先~あと何キロ先~とオウムのように繰り返したりして着いたのは高坂サービスエリア

 すでに20時くらいになっていたので、とりあえずトイレ&ご飯休憩!

 S君はきつね蕎麦を食べ、僕(私)は横浜家系ラーメン九ツ家のラーメン(1000円)を注文。食券を出すもんだと思ってカウンターに行くと、どうやら呼び出し式らしく二人して「はえーーー」といって椅子に座る。

 ラーメンは思ったよりも早く来た。ラーメンのスープは上に透明な油の層があり下には渋い黄色の出汁が滞留していて、いつも食べてる壱角家のラーメンは全体的に渋黄色なので同じ家系でも結構違うんだなと思った。うまい。

 食べ終わると、お土産を買うと同時に、充電器のCタイプ変換プラグを購入。これで充電ができる!!!!

 再度おトイレに行き、車に乗り込むと、早速変換プラグをセット。

 すると……。

 おお!!充電ができた!!!!

 (もちろん画像はないので、テンションはご想像で。)

 そのまま、ブンブーンと車は高速を走っていく。

 ここら辺の記憶があまりない。

 何話してたっけ。

 割愛。

 

 赤城インターチェンジを通過すると、もうそこは里だった。遠くに町々の光が見え、ああ、綺麗だなと思うもこれは助手席に座っているから見える景色で、運転手は見えないのだと考えるとなんだか申し訳なくもなる(三回目)。

 さらに行くと、もうそこは完全に山。イニシャルDのBGMも流れて完全に峠を攻める気分だ。

 と話し合っていたら、後ろから車が沢山詰まっていることに気がつき、待避所にずれて後続の車に追い抜いてもらうと、後ろにウイングがついている。

 「走り屋じゃん!!」

 とS君が大盛り上がり。

 はえーー本当にいるんだなあと感心していると、前の方からも車が来る。

 それは先に追い抜いてもらった車と同じで、S君と二人して速くね!?などとキャッキャはしゃいでいた。

 全然関係ないけど、パッシングって大事なんだなあ。非コミュニケーションの重要性を再認した。(最初は教習所)

 

 さて、ヘアピンカーブをいくつも抜けていき、その度に僕一人でキャッキャしてたら赤城山大沼のパーキングに着いた。

 車は自分らのしかなく、明かりもあんまりない。

 山小屋のようなトイレに行って一段落着いた後、赤城山には湖畔近くに神社があるのを来る前に調べていたのでそこに行くことにした。

 山の端、雲が薄くかかっているなと空を見上げたら、なんだか空の光がぼやけていた。

 眼鏡の汚れを拭き再度かけなおすと、そこには満点の星空があった。

 自分らの東側に大沼があって、その上には北斗七星。

 何がどの星座なのかもよくわからなく、もし天気が良かったのなら天の川も見れるんじゃないかと思った。

 星はスマホじゃ撮れないのでこれまた想像で……。

 

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暗い

 スマホライトで足元を照らしながら、この先を歩く。

 ちなみにここから先は電灯もなく、ただただ暗闇。

 S君が、何か出そうだね、と云った。

 怖いのあまり好きじゃないので勘弁してくれ。

 横の森からガサガサ音がする。おさるさんやめろ!!!!

 などと話していたらようやく到着。

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くぅらぁい

 駐車場やら、本殿やら、適当に回って、暗かったのですぐに戻ろうという話になった。

 森側で、猿と思しき鳴き声や藪の揺れる音などが聞こえ、生物が近くにいることを如実に感じた。ここまで暗かったら、昔の人は大変だろう。そりゃ怪異譚なんかも出てくるわけだ。

 時折、何かが水面を鳴らす音がする。多分鯉だろうと、前日の鎌倉体験から想像する。車の音もない、全くの無音の中に突如として聞こえる水面を叩く音は、東京だと感じることが出来ない自然の美しさを私に伝えてくれる。微かに、蛙のケロケロケロ……と鳴く音が聞こえるのもまたをかし。(枕草子風)

 S君と二人で一句読み合った。いや、一句読んだのはS君だけ。

 蛙なく ほにゃほにゃほらら 赤城山

 だっけ。(ごめん、記憶が……)

 

 

 帰り、S君は僕にこういった。

 「帰りは君ね。」

 はい!?!?!?!?!?

 や、本当は、行きに「帰りはおれやるでw」なんて約束したのだが、実際やるとは。

 免許を取ってもう二年。原付は良く乗り回しているが車には一切乗っていない。

 最初にやることすら忘れていた。

 ハンドブレーキ……ドライブにいれ?……なんだっけ。

 おっかなびっくり起動させて、とりあえず駐車場をぐるぐる回る。

 回るだけならだれでもできるのだ。(後日談)

 「下りはずっとブレーキ踏んでいると効かなくなっちゃうから気を付けてね。」

 と、公道を発進する際に言われたことを反芻しながら、とりあえず走らせる。

 「ちょっと右に寄りすぎだねえ。」

 うん、わからん。

 教習所の記憶がよみがえるが、それを噛みしめる暇はない。

 ヘアピンカーブをカーブ手前で減速、徐行で曲がる。左側カーブはやりやすいのだが、右側カーブが非常に難しく、何度やっても注意される。

 たまに得意になっても、それはただの錯覚。

 車内にいると、外の状況がいまいち掴みづらくて感覚をつかむことが至難だ。

 ガルパンの曲を流してもらって、ストレス軽減に歌いながら進むも、集中してと注意される。

 いや、そうなんだけど……。

 神よ…………。

 一回祈りながら、降りていくと後ろから峠を攻める走り屋が追従していたのに気がついた。

 あああああああああああああ!!!!!!!!

 怖すぎる!

 待避所に緊急退避するも動揺を隠しきれない。

 後ろに車が並んでいると非常に申し訳なくなる。早く行きたそうな挙動をしていると特に。

 おれは無力……。嗚呼。

 必死の思いで山道を抜けると、公道に出てしまった。

 僕の地獄はここからだった。

 「じゃあ、ローソンまでいこう。」

 来た道を戻るだけだから、多分一本道だろうと安心しきっていると、来た道と違う道。車もそこそこいて、道幅も狭く中々に嫌だ。

 対向車が来るが、ロービームが眩しすぎて前が見えなくなるのは自分だけだろうか。

 ともかく前が見えない。怖い。

 

 そうこうしているうちに、後ろにタクシー。

 原付に乗っていると、車に追い抜かれることはよくある。その中でも一番邪魔くさそうに横を抜けていくのがタクシーだ。見切り発進をするイメージもある。

 あおーーーーー!!!!!!!

 左にずれて追い抜いてもらう。

 ストレスマッハ。

 足は吊りそうになっているし、早くローソンについてほしかった。

 「後10キロだよ。」

 10キロ!!!!

 「この調子だと30分かかる!」

 ハハハハハ…………はあ。

 左側の車間がつかめないため、どうしても右側に寄ってしまう。

 教習所で培った車体感覚は無に帰していた。

 四苦八苦しながら車を進ませる。

 いつの間にか車線がやけに多い道路についた。大通りで車も多く、気が気でない。

 カーナビが、「次の交差点を右に」の声が響く。

 前に注意しかできない僕はそれに気づくがもう遅い。どうにもならず直進。

 カーナビが、直進する直前まで「右に」「右に」と音を発し続ける。

 

 若干パニックになりかけた。

 

 カーナビ怖い。

 「どこでもいいから、とりあえず停めよう。」

 と言われたので、一番近く人が来なさそうな道を左折すると、そこはマンションの駐車場入り口。運の悪い。

 入口部分が見えなくて、進み続ける自分をS君が必死に止める。

 申し訳ない。(五回目)

 変わってもらうと、しんどくて死にそうだった。

 気疲れが一気に襲ってきた。意外といけるのではないかと思っていたのも追い打ちで、普通にいけなくてテンションが降下していく。

 申し訳ねえ!!!(6の2乗回!!!!)

 久しぶりなんだからそんなに落ち込まなくてもと言われたが(S君は優男である。)普通に落ち込む。というか疲れた。放心状態だ。

 

 運転を代わってもらい高速に乗り、着いたのは寄居パーキングエリア。星の王子様をモチーフにしてあり、壁の文字もフランス語かと思われる。

 トイレをして一服。(僕ではない)

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アーチ

 

 その後、特に何事もなく事は進み、S君は僕を家まで送ってくれた。

 本当にできた男である。

 僕は不甲斐ない!!!!!

 とりあえず鎌倉土産の鳩サブレーを二枚と余ったお菓子一つをあげて、再度お礼をいう。

 

 運転の練習をしよう。

 そう思った一日でした。